天体望遠鏡
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鏡筒の種類
天体望遠鏡は大きく3つのパーツに分解されます。
「鏡筒」、「架台」、「三脚」の3つです。
ここでは「鏡筒」について説明します。 鏡筒は、左図の通り、天体望遠鏡の本体ともいえる部分で、レンズや鏡を使って天体からの光を集め、接眼レンズで拡大して人の目に映るようにしてくれます。 鏡筒の性能は ・対物レンズの有効径(口径の大きさ) ・レンズや鏡の性能 によって左右されます。 対物レンズの有効径は、大きいほど多くの光を集めることができ、淡く見づらい天体もよく見えるようになります。 また、レンズや鏡自体の材質、加工精度によっても、鏡筒の性能は大きく異なってきます。 鏡筒は、形によって大きく3種類に分けられます。 屈折式 ・ 反射式 ・ カタディオプトリック式の3種です。 |
屈折式 | |
◎視界全体が常に安定していてコントラストも良く、あらゆる天体の観測に対応します。 △他形式(反射式、カタディオプトリック式)と比べると、同じ口径でも価格が高くなります。 △レンズを複数枚使うため、他形式の鏡筒と比べると重くなります。 |
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アクロマート |
標準的なレンズを使っています。安定してコンストラストも良く、これから望遠鏡のオーナーになる方にオススメです。 |
アポクロマート(ED) |
鮮明な星像をとらえるED(長低分散ガラス)レンズを採用。写真撮影性能も重視した高性能タイプです。 |
反射(ニュートン)式 | |
◎中心部の像がシャープで、色収差(像の周りに色が付いてしまうこと)がありません。 ○大口径のものでも、比較的手頃な価格で購入できます。 △室外と室内で温度差がある場合、筒内気流が発生して像が揺らいでしまうので、前もって外気温に慣らす必要があります。 △太陽観測はできません。 |
カタディオプトリック式 VMC (ビクセンオリジナル マクストフ カセグレン) | |
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◎精度の高い鏡面を作りやすい全面球面光学系の採用により、コストパフォーマンスに優れています。 ◎鏡筒が短く、軽量なので、持ち運びや観測が楽にできます。 ○色収差、球面収差、像面湾曲のすべてが高いレベルで補正されています。 △室外と室内で温度差がある場合、筒内気流が発生して像が揺らいでしまうので、前もって外気温に慣らす必要があります。 △太陽観測はできません。 |
カタディオプトリック式 VISAC (バイザック / ビクセン6次非球面 カタディオプトリック) | |
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◎色収差、コマ収差、球面収差、像面湾曲のすべてが高いレベルで補正されています。 ○鏡筒が短く、軽量なので、持ち運びや観測が楽にできます。 △室外と室内で温度差がある場合、筒内気流が発生して像が揺らいでしまうので、前もって外気温に慣らす必要があります。 △太陽観測はできません。 ビクセン独自の高精度6次非球面鏡により視野全面の収差が補正されています。本格的な天体写真撮影をお考えの方にオススメします。 |